男性における男性型脱毛症(AGA)治療薬「ザガーロカプセル0.1mg、同0.5mg」(一般名=デュタステリド)は、グラクソ・スミスクライン(GSK)から販売されています。
ザガーロは、AGA治療では初の5α還元酵素1型/2型阻害薬。薬価未収載で、健康保険の適応がないため自由診療で処方されます。
AGAには男性ホルモンのジヒドロテストステロン(DHT)が関与しており、ザガーロは、1型/2型の5α還元酵素を阻害することでDHTの生成を抑制します。
臨床試験では、発毛の評価指標として設定した毛髪数の増加、育毛の評価指標として設定した硬毛数や毛髪の太さの増加など、AGAに対する効果が確認されています。治療開始後、通常12週間程度で改善が認められますが、治療効果を評価するためには通常6カ月間の治療が必要とされています。
主な副作用としては、勃起不全(国内長期投与試験で10.8%)、リビドー減退(同8.3%)、射精障害(同4.2%)などが報告されています。