日本皮膚科学会より医学的根拠にもとづいたガイドラインが発表されています。男性の場合、フィナステリド(プロペシア)1日1㎎もしくは、デュタステリド(商品名ザガーロ)1日0.5㎎の内服やミノキシジル5%の外用が一番効果的です。ただし、内服は中止すると脱毛が再開してしまいます。
これらの治療を1年間続けても脱毛が進行するようであれば、かつら、植毛を考える必要があるかもしれませんが、その前に、最近では再生医療を使った手術方法もあり、一定の効果があるので考えてみてもよいかもしれません。
フィナステリド(プロペシア)は、発売されてから10年経過していますが、若い人だけでなく高齢者にも有効です。内服すること自体が、患者の生活が改善し、毛量も増加し、毛直径の均一化も見られます。
男性ホルモンは、薄毛の原因の1つです。体内にある男性ホルモンが5α還元酵素Ⅱ型によって強力な男性ホルモン(ジヒドロテストステロン)に変換されるため、この強力な男性ホルモンが原因になるのです。
フィナステリド(プロペシア)は、強力な男性ホルモン(ジヒドロテストステロン)に変換されないように、この酵素を抑制することができます。デュタステリド(商品名ザガーロ)は、この酵素のⅠ型、Ⅱ型の両方を抑制することができる。
毛髪の直径当たりの毛髪の数の増加は、フィナステリド(プロペシア)よりデュタステリド(商品名ザガーロ)の方が有意に優れた効果を示している。60μml以上の太さの硬毛数の増加は、両者に有意差はなかった。