美容の分野では、「皮脂が多い、脂っぽいと毛の成長を妨げ、薄毛になってしまう」というのは、世間一般的には常識のように言われています。美容院でもそのように言われたこともあるかと思います。
実際に経験的?にも、お風呂に1日入らないだけで、頭髪が皮脂でベトベトになり、久しぶりのシャワー後には抜け毛も普段より多い感じがします(笑)。でも毛は1日に200本程度抜けるのが普通なことです。
このように経験的には脂っぽい、皮脂がたくさん出てくると、抜け毛が増え、毛も成長しない感じがしてしまいます。このように薄毛、ハゲにまつわる都市伝説化しています。一方、このような考え方には、世間一般常識?と医療との間には、かなりの隔たりがある感じも拒めません。
医療においては、ある事実が本当なのかは、得られたデータが重視され、それにもとづいて議論されます。一般人における、なんとなく、もしくは、経験的にはこうだろうという推測だけでは、客観的事実にもとづいて判断できません。
医療界で、今までに報告された脂っぽい人は薄毛、ハゲになりやすいのか?頭皮における皮脂、毛の成長との関係など、過去に報告された医学論文を紹介していきましょう。