毛は毛球内の細胞が分裂することによって、絶えず伸びています。これを毛の成長期といい、永久に伸びるわけではなく、一定期間が経つと退行期(脱落準備期)、休止期を経て、毛は抜けていきます。

2~7年 の成長期の後、約3週間の中間期を経て休止期となり、約3か月後に抜け落ちます。

ただ、この毛が抜ける時期には、すぐ隣に接して新しい毛乳頭ができて、新しい毛が発生しています。別の毛が生え始め、再び成長期へと成育するのです。これが毛の交代です。それぞれの毛には、成長期から脱落するまでの一定の寿命があり、3~4カ月の寿命しかない眉毛や睫毛はあまり長くなりません。

頭髪は4年と寿命が長く、放置すれば何メートルという長さまでに達します。頭髪の数は約10万本と言われますが、正常な人の場合、1日に50~200本程度の抜け毛があっても、頭髪全体では成長期の毛が85~90%を占めており、常にフサフサしています。毎日くしを入れるたびに何十本という毛が抜けることは普通なことです。

年とともに毛に起こる変化としては、白髪禿げがあります。いずれも毛乳頭における毛の栄養の減少が原因の1つになります。白髪では、毛根のメラニン色素が減少し、禿げは毛が脱落した後の毛の交代が不十分になって、毛の数が減少してしまう現象です。

若い時期に、いわゆる若白髪や若禿げになることもあり、その原因としては、遺伝的、内分泌とくに男性ホルモンが関与していることがわかっています。

ヘアサイクルが何らかの原因により正常に回転しなくなり、成長期を維持できなくなって、休止期から脱毛へと進んでしまうと、薄毛脱毛症の症状が現れてきます。

このヘアサイクルはいったいどのようなメカニズムで制御されているのでしょう?これは、ほとんど解明されていません・・・。

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