再生医療技術を利用した薄毛、ハゲ脱毛症を治療が2020年には実用化できるかもしれない?

京セラ、理化学研究所、オーガンテクノロジーズの共同研究が始まったのは2016年。ここに来てかなり実用化の目途が立ちそうな気配です。

毛髪の再生は難しいものとされてきましたが、近年再生医療の技術が進んできたこともあり、その扉が開かれようとしています。

薄毛、ハゲの治療はどんなものを使っていますか?

育毛剤は何かしら期待して多くの人が使用していますが、残念ながら発毛剤ではないので、ほとんど効果がないと言っていいでしょう。

医学的な治療薬となると、男性ホルモンの影響を阻害する薬剤(内服するフィナステリド)や頭皮の血行を促すミノキシジルがありますが、いづれも治療を中断するとまた薄毛に戻ってしまいます。

自己植毛術と毛髪再生医療のちがい

今までの毛髪方法

後頭部の毛髪にある正常な毛包を切り取り、毛髪の薄くなった場所に移植するのが一般的な方法が自己植毛術です。

しかしながら、これらの治療技術では、全ての症例に有効ではないし、毛包の数をいっきに増加させることはできません。

そこで、毛髪の再生医療が期待されています!

再生医療を使った新技術

「毛包」という髪の毛を生み出す基となる器官(毛包原基)を作成することに成功。この技術を使うと、毛髪1万本が20日ほどで再生します。

手技的なものは従来の植毛術に似ていて、一般的ないわゆる植毛と言われるものは、1本1本植毛していきますが、この再生医療を利用した方法は、大量の毛包を苗床のようにこれらを頭皮にまとめて植え込んでいくというものです。

具体的な治療方法はどのようになるか?

患者から採取した細胞から「毛包」を再生し、頭皮の薄くなった場所に移植します。

理研の研究チームが開発した技術により、毛髪を作る「毛包」から採取した幹細胞から、毛包のもとになる「原基」を再生します。
原理は同じ→移植することで再生毛包から髪が生えてくる

すでにマウスの実験では成功しているので、今年からひとを使った臨床実験も始める予定であるという。

ヒトの薄毛、脱毛症治療への展開に向けて3者で協力し、京セラは細胞加工機器の開発などを、理研とオーガンテクノロジーズは技術開発や臨床試験などを担当。

薄毛、ハゲを治療する場合、医療機関で少数の毛包を採取し、受託製造会社がその毛包から幹細胞を分離し、再生毛包原基を製造。原基を医療機関が患者に移植する──というプロセスになるという。京セラは受託製造。

現在男性型脱毛症のひとは全国に1800人以上いるというデータもあります。男性だけでなく、女性も薄毛、脱毛症で悩んでいる人が多くいます。

再生医療を使った方法で髪の毛を再生できれば、いろいろな脱毛症を治療できるでしょう。育毛剤など多くの治療法がある一方、全ての症例に有効なものはいまだなく、再生医療による毛髪治療の確立に期待がかかる一方だ。今年で薄毛に悩むのは最後か・・・?

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※図は理化学研究所HPより